• Manuel Bruges

    photography

Manuel Bruges

エディトリアル写真・ポートレート

写真家としてのキャリアを開始してから、写真だけに留まらない多様なジャンルの仕事を手がけてきましたが、ほとんどのプロジェクトの核となっているのが写真撮影です。 一つ一つの撮影で、異なった技術・スタイルを用いますが、最終的な作品を掲載する媒体にも、印刷物か Web 上かという違いがあります。 このページのリンクから、私が過去に手がけたエディトリアル写真(雑誌や書籍に出版された画像)をいくつかご覧いただけます。

また、近年「写真撮影と画像編集について指導してほしい」との依頼を受け、クラスを設けることにしました。詳細は、Manuel Bruges クラス ページでご覧いただくか、Manuel Bruges お問い合わせ ぺージからご連絡ください。

ポートレート(人物写真)撮影

人物写真の撮影は複数のカテゴリーに分けることができますが、写真家の間では、スナップ写真とポートレートという2つのグループに分けられることが多くなっています。この2つは、被写体が「写真を撮られている」という意識を持っているかどうかが異なります。 ポートレートはさらに、様々なサブカテゴリーに分けられ、クラシック、自然環境、グラマー、ライフスタイル、超現実的、コンセプチュアルなどがあります。 私個人としては、撮った人物写真をすべてポートレートと呼び、それらを「クラシック」と「インフォーマル」という2つのグループに分ける、という簡単な捉え方をしています。 感動的なポートレートを撮影するには、いくつもの大事な要素があり、その要素は各写真によって様々に異なってきます。しかし、テクニックと構図という2つの要素は普遍的に共通であるようです。 まさにこれら2つの要素によって、撮影される人の感情が映し出されます。ですので、私はカメラではなく、この2要素をコミュニケーションの道具として捉えています。

ポートレート撮影では、被写体であるモデルに全意識を向けてもらい、その人が占めるフレームの割合が最も大きくなるように撮るのが好きです。ですから、近くに寄って撮ることが多くなります。私とモデルの距離が近ければ近いほど、関係性が親密なものになります。 さて、モデルに近づいて、その個人的な空間に除々に入っていくと緊張が生まれます。その緊張は無意識下で生じていることもありますが、結果としてモデルの側に、避けることのできない守りの姿勢が自然と生まれます。 実は、この守りの姿勢が現れる短い時間こそ、モデルが自分のパーソナリティーの別の側面を忘れ、自己を露わにする瞬間なのです。 モデルはポートレートを撮影しているという意識があるため、カメラのレンズをまっすぐ覗いているかもしれません。ですが、先ほど触れたように、自分を守るためにポーズを忘れるわずかな瞬間があるのです。私はまさにその瞬間を捉えたいと思っています。 私にとってはその微妙な緊張こそが、モデルが隠れ持つ深い部分を捉えるための鍵なのです。

ポートレート写真ギャラリーを見る

宣伝用商品撮影

特定の商品や場所を宣伝する目的で使用される写真を撮ることを、宣伝用商品撮影と読んでいます。 旅行写真とは異なり、観光客がよく訪れるルートに留まって、多くの人がすでに知っているランドマークを撮影します。 また、この種の撮影は、観光客を引き寄せることを目的とした、市町村や旅行代理店による依頼であることが多いです。

このタイプの撮影には即興的な工夫や難しいスキルは必要ない、と見なされることがあります。しかし、「そこに行くことで何かが得られる」「行きたい」と思ってもらえるような写真を撮ってくる必要があります。つまり見た人に、そのランドマークの自然または人工的な魅力を伝え、「かつてない新しい形でその魅力を直接経験できるのだ」と実感してもらえることが重要なのです。

ありふれた出来事や物事を、特別なものとして表現する。それが宣伝用商品撮影の醍醐味です。 経験が浅く自尊心が少し高めの写真家の方々にとって、宣伝用商品撮影は魅力的ではないようです。しかし、私にとっては、実際に足を運び、前回と比べてその地がいかに変化したかを確かめることができるため、非常に好きなジャンルの一つです。

エキゾチックな地を旅して、まだあまり知られていない場所を写真で紹介し、人々を魅了させるのは簡単です。しかし、よく知られた場所について、写真を通して新たな一面を作り上げるのは、とても難しくやりがいのある仕事なのです。

宣伝用商品撮影ギャラリーを見る

旅行写真

旅行写真は、風景のドキュメンテーション、風習、歴史、人々などの複数のカテゴリーに分けられますが、最もよく知られているのは、雑誌に掲載され、見た人の旅行意欲に働きかける商業用途のものです。

旅行写真は、他のすべての写真ジャンルを少しずつ含んでいます。大抵、照明の調整は行われず、予測のできない状況の中で撮影が行われます。ですから、他のジャンルと比べると、旅行写真は非常にやりがいのある仕事です。しかしながら、旅行写真は多分に過小評価されていて、報酬も他と比較して多くない傾向にあります。個人的には、好きなジャンルの一つです。

旅行写真では、旅のストーリーのコンセプト立案から写真の掲載まで、プロセスの全責任を負って仕事ができることが多く、その場合、自分の個性にぴったりと合った特集を作り上げられるという有り難い自由があります。ただし、自由といっても、何でも好きなようにしていい、ということではありません。 旅行写真の仕事を請け負ったらすぐに、取引先の出版社の雑誌を深く読み込み、過去の号を検討し、ターゲット読者グループの性別、年齢層や、読者の平均収入なども考慮に入れます。

請け負う雑誌の読者層についてより多くのことがわかれば、どのような素材を作ればいいかという実施プランの組み立てが効果的かつ容易になります。そのような準備を経てはじめて、行き先について問い合わせ、現地滞在に必要な連絡を取り始めます。

旅行写真ギャラリーを見る

アーバン アドベンチャー

ジンジャー・ロジャースを賞賛したインタビュー記事を読んだことがあります。ロジャースもフレッド・アステアも歌とダンスで人々を魅了しましたが、ロジャースは、「ハイヒールを履いて」アステアと同じ偉業を成し遂げたのです。 冒険を伴う写真撮影に向かうとき、私はロジャースと同じような気分になります。なぜなら、「カメラのストラップを肩にかけ、バックを背負って」何倍も経験豊富なカメラマンと同じように仕事をしなければならないからです。 失敗も数多く経験します。自分を笑ってしまうことも多々あります。カメラを壊さないかと心配もします。しかし、この仕事が楽しいので続けているのです。 カメラマンとして仕事する中で、自分を笑ってしまうような瞬間が常に伴ってきました。 普通の人間ですから、当然恐怖を感じます。その一つは高さです。 あるリゾートホテルのディレクターさんに、空からホテルを撮影する依頼を初めて受けた時は、その依頼から逃げてしまおうかと考えたりもしました。しかし、すでに小さな飛行機が予約された後で、準備は整っていたのです。 その飛行機は古く、離陸に何回か失敗したため、不具合のあった発電機をパイロットが交換しました。私の側のドアは壊れていて、下方が丸見えという状況でした…。 ご想像の通り、その古い飛行機よりも早いスピードで頭の中を色々なことが駆け巡りました。ホテルが近づくと前のめりになり、風に吹き飛ばされそうにすらなりました。幸運にも、強く丈夫なシートベルトのおかげで助かりましたが。 それは暑い夏の日のことでしたが、高空は非常に寒く、自分の震えが寒さからきているのか、恐怖からきているのかの区別がつきませんでした。けれど、目がカメラのレンズを覗くと、心が落ち着きを取り戻し、疑念もすべて消え去りました。

アーバンアドベンチャー ギャラリーを見る

ブログ

当Manuel Bruges ポートフォリオサイトでご覧になった内容について、ブログに書いてほしいというご希望のテーマがございましたら、いつでもご連絡ください。 できる限りテーマをブログで取り上げさせていただき、話し合いの場を構築していきたいと思っています。

Manuel Bruges 近日公開.

クライアント

お客様は千差万別で、一つとして同じご依頼はありません。しかし、内容は異なっても、満足していただける仕事をしたいという思いは一貫していなければなりません。また、その質と納品のタイミングにおいても一貫性を追求しています。

クラス - クリエイティブのプロ

過去 25 年にわたり、フリーランスのクリエイティブのプロ、そして多くの場合にトラベルジャーナリストとして活動してきました。その経験の中で、たくさんの人々に出会い、お気に入りの場所を紹介してもらったり、ワクワクするようなストーリーを聞いたりして、フレンドシップを築いてきました。これは私にとって最高の出来事で、フレンドシップがなければ私の仕事は無意味だったと言ってもいいほどです。 最近は少しずつ、移動を伴わないスタイルの仕事へとシフトさせていますが、仕事に対する熱い情熱は変わっていません。 そして、多くの経験や冒険を通し、興味をお持ちの方に提供できる内容を身につけてきたと判断したため、コーチングを始めることにしました。 もともと教師だったわけではありません。興味をお持ちの方々に、進んで経験を伝え共有する友達のような存在に捉えていただけたら十分です。 当 Manuel Bruges ポートフォリオサイトで私の経歴をご覧いただき、クラスの受講を検討していただければ幸いです。

個人的に最も興味があるのは、個別のコーチングです。というのは、一人ひとりの特定のニーズに焦点を合わせることができるからです。一方、クラス内で実践的な課題に取り組むグループワークショップも、時々開講しています。 個別のコーチングはより内容が濃く、核心に迫る利点がある一方、グループクラスは興味や課題を同じくする仲間と一緒に学んでいける良さがあります。 お問い合わせは、Manuel Bruges まで。

デジタル ワークフロー

撮影することと、撮った写真を整理し、短時間で公開できるレベルにすることは、全く異なる要素を伴います。 デジタル時代の写真撮影-実践的導入コースです。作業順序を最適化し、ワークフローの簡易化やスピードを向上させるテクニックに特に焦点を当てながら、カタログの作り方を学びます。検索に役立つキーワードや、自動的に写真を表示させるスマートアルバムを加えたり、写真をバックアップしてデータ損失を防ぐ方法を学びます。

クラス - クリエイティブのプロの詳細を見る。

カメラの基礎

この初心者クラスでは、まずカメラについて分かりやすく紐解きます。 そして、カメラの主要な設定や機能の扱い方を学びます。 基本的なプリセットの仕方を学んだり、様々な照明下での効果的なフレーミングを練習するほか、適切な露出の基本、ホワイトバランス、被写界深度などについて知り、ベストショットを目指します。

スタジオ照明

スタジオ照明に関する入門コースで、ポートレートおよび静物写真を扱います。 ソフトボックス、グリッド、アンブレラを使い、人工光をコントロールし、効果的な撮影を行う方法を学びます。

アナログ撮影

様々なサイズのカメラを使って、モノクロフィルム撮影の魅力を再発見しましょう。 異なる種類のフィルムに合わせて光を調整する方法や、フィルムを現像する方法について学びます。

ポートフォリオ

フリーランスでカメラ撮影を手がけていく場合、信頼を得られるポートフォリオを作ることは最も重要な作業の一つですが、その重要性は見過ごされがちです。 よく練られた順序で写真を選択配置し、最大限のインパクトを与えて、特定の顧客を引き寄せる効果的なポートフォリオを作成、活用していきます。

Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。

Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。